Chapter 1

子どもたちの
未来を
世界へひらく

学を学ぶ旅へ
UTSの現在は、1970年の大阪万博で通訳の
アルバイトをしているときに
クラウス・ウオルシ博士と出会ったことからはじまります。
博士はスウェーデンに本拠地を置く教育団体SIS
(Student International Society)の一員で、
「君、海外留学についてヨーロッパで学んでみないか」
誘われたのです。 心血注いで身に付けた英語を
高く評価いただいた喜びと、
その英語を生かすことができる
留学という新しいビジネスへの魅力が、
私を強く突き動かしました。
周囲の不安の声に耳を傾けることなく、
単身ヨーロッパへ向かったのです。

ーロッパを駆け巡る
最初の1週間はロンドンに滞在し、
その後、一か月フランクフルト
SISの幹部候補生としての研修を受けました。
そして、本部のあるスウェーデンに移り、
SIS代表のお宅にホームステイしながら
留学戦略的に組み立てる研修を2週間受けました。
その間、代表の案内でSISの支部がある
英国南東部約10都市を訪れました。
最後は、英国の避暑地として知られる
トーキーで1か月間、こんどは私がホストとして
英語研修に来ているヨーロッパの学生たちを
英語で案内して回ったのです。

会いと議論は視野を広げる
あっという間に5か月が過ぎていました。
当時はまだまだ海外の情報が乏しく、
世界で何が起きているのかわからぬまま、
まるで未知の世界へ飛び込んでいくような感覚でした。
しかし、様々な国の様々な人たちと出会い、
異なる文化にふれ、大いに議論を
交わす
ことを通して、急激に自分の視野が
広がっていくことが実感できました。
何事も自分の目で確かめなければならないことを、
また、国内にとどまっているだけでは
知りえなかったであろうことを、
身をもって知る貴重な体験を得ることができました。

動を提供できる機会づくりを
日本に戻った直後の1971年9月に
SIS日本支部を設立しました。
気がつけば大学4年生になっており、
大学からは大手企業への就職推薦の話が
いくつかありましたが、すべて断わりました。
というのも、私の心はすでに決まっていたのです。
世界の人々とのコミュニケーションを通して、
子どもたちの未来を世界に向けてひらく機会を
提供することが私のやるべきことだと。
そして、たくさんの子どもたちに
私が体験した人生観が大きく変わっていく感動を
提供したいと思っていたのです。

UTS日本設立!
そんなとき、SISからの要請で、
ドイツ、英国、イタリア、デンマーク、フィンランド、
オランダの共同出資により1974年、ロンドンに
「UTS (United Trans-World School)英国」を
設立することになりました。
翌年には「UTS日本」を設立。
1976年には業務形態を
非営利団体から株式会社へ変更し、
海外研修にまつわる旅行手配も
自社でおこなえるようにしたのです。
そして、1979年には英国のオックスフォードに、
英語学校UTS Oxford Centre(現CIE Oxford)を
設立し、日本の留学生が学べる体制を整えました。

Chapter 2

英語を学び、英語で考え、英語で表現するへ